先日、夕飯時に何気なくテレビをつけました 📺
2020年の夏に健康情報番組の中で「アルツハイマー型とレビー小体型の認知症を併発している」と診断された
漫画家の蛭子能収さんと芸人の有吉さんとの交流番組。
2021年の秋から半年ごとに放送され、たまたま前回も観ていた番組でした。
前回の放送よりも蛭子さんの表情は乏しくなり、質問に対しうまく言葉が出なくなっている様子も伺えましたが
有吉さんがそこは上手く笑いに変えてフォロー。
蛭子さんは出版したエッセイの中で認知症について
「体の不調も全然感じてません。ちょっと、ぽやーってするくらい。なんとなく、そういう感覚はあるんですよね。いつも通り暮らしていても、どこか頭のなかがぽやーっとしてる。船に乗った後、降りてきて地面が揺れているというか。そう、船酔いみたいな感じです。」と。
また
「いくつになっても働いていたい。とにかくできる限りは仕事したいですね。お金が好き」とも。
蛭子さんの絵は独特のタッチで昔から有名ですね。
今回は有吉さんが「蛭子さんは漫画家だから、やっぱり絵を描いてもらいたい」と要望。
実はこれまでの放送で蛭子さんが有吉さんの結婚祝いに絵を送ったのですが、かつてのタッチではなくなっていました。
しかし今回、有吉さんと一緒に描くことで漫画家としての本能が呼び覚まされたのか、
どんどんエンジンがかかっていきます。
蛭子さんはイキイキとした表情になりスラスラとかつてのタッチで描き進めます✍
顔から足を書いたり、描写にも認知症の進行を感じる場面がありましたが有吉さんは
「めちゃくちゃいい!! “THE蛭子能収”って感じで感動しています…」と意欲をかき立てるような声かけを続けます。
お笑い番組ではありますが職業病でしょうか。
身近な人が認知症になった時に
病識を持ちながら、それでいて変わらない接し方で、その人らしさを引き出してくれる人がいたら
家族も嬉しいだろうなと考えてしまいました。
認知症と生きる本人たちが、自ら書いた本もたくさん出版されています。
「できることを奪わないで。できないことだけサポートして」「徘徊ではない。目的があって歩いている」「何かしてほしいわけではない。ただ普通に生きたい」「私たち抜きに私たちのことを決めないで」「お医者さん、私の顔を見て話して」「認知症の人は普通の人です」「絶望なんかしていられない。人生は終わらない」たくさんの言葉には、認知症になって希望を失っている仲間に向けたエールと、社会に対する渾身のメッセージが詰まっています。
これから65歳以上の認知症患者数は2025年には約675万人、5.4人に1人は認知症になると予測されています。
皆さんは身近な大切な人が認知症になった時に、自分が認知症になった時に、どのような接し方をして欲しいですか?